※最終日は10:00~17:00

明治改元(1868年)から150年の節目に、日本の宮廷文化の貴重な資料を特別展示。
大正天皇即位礼の模型・等身大装束などの展示に加え、
平安時代の『源氏物語』六條院を具現化。
十二単着装実演や時代衣裳着付け体験(1/2-3のみ)も行います。

1 『源氏物語』六條院1/4寝殿

『源氏物語』とは
『源氏物語』は今から遡ること千年前、平安時代に紫式部によって記された、54帖にわたる日本が誇る長編小説です。
このたびの展示では、数多くある場面の中から、源氏が35歳の8月に落成した邸宅・六條院を舞台とした「六條院行幸」の場面を1/4サイズの寝殿模型で具現します。
源氏を取り巻く複雑な人間模様が繰り広げられた六條院。展示では、紫の上が住まう春の御殿において催された冷泉帝の六條院行幸の場面を御覧いただきます

2 寝殿造 吹抜屋台

吹抜屋台とは、平安・鎌倉時代に描かれた絵画に見られる技法の一つです。室内を描写する時、視点を斜め上方に置き、天井を描かずに柱と襖、几帳などだけで室内をのぞき込むように表現したもので独特の発達を見た画面構成法です。『源氏物語』を描いた『源氏物語絵巻』にもこの技法が用いられています。
天井を描かない吹抜屋台の構図を、ここでは上空から見た寝殿造の様子を御覧いただきます。

3 国宝源氏物語絵巻 立体具現

『源氏物語絵巻』「柏木 一」の場面を等身大サイズで具現化します。
絵巻に描かれた二次元の平安王朝の世界を、調度品・装束を三次元で立体的に具現することで360度から『源氏物語絵巻』の世界を学んでいただく展示です。
装束の展示では、出産を終えた女三宮の白装束、仕える女房達は色彩豊かな十二単、視覚的に通過儀礼による装束の違いを御覧いただきます。
調度品は女三宮の背面に描かれた御帳台を実物大で再現、平安時代の天蓋付のベッドを御覧ください。

4 実物大牛車

牛車
牛車は、牛に引かせた二輪車です。人が乗る車体の基部から前方へ2本の轅を伸ばし、その先につけられた軛を牛の首にかけて引かせます。
車体は前後が開いていて、後ろから乗って前から降ります。
『源平盛衰記』という軍記物語では、木曽の山中に生まれた木曽義仲が、都で牛車の乗り方・降り方の作法を間違ったため、京中の人々の笑い者になったという逸話が記されています。

5 王朝料理 行幸の饗宴――平安時代のご馳走――

平安時代の食事は、素材の味をそのまま生かした料理が多く、味付けはしていませんでした。そのため、調味料である塩・酢・醤・酒につけて食べます。
ここでは、『類聚雑要抄』という平安末期に成立した故実書をもとにして、江戸時代に絵図に起こした『類聚雑要抄指図巻』から、保延3年(1137)9月、崇徳天皇が仁和寺法金剛院御所に行幸して競馬を御覧になった時の酒肴と御膳の献立を紹介します。

6 大正御即位式模型

大正天皇の即位式が行われた京都御所の紫宸殿及び南庭、さらに諸調度や参列する人々を再現した模型を展示します。
正面には紫宸殿が見え、御殿の左右には、左近の桜・右近の橘、及び纛旛類が立ち並び、紫宸殿内部には高御座と御帳台がそれぞれ据えられています。
即位式の壮大な様子をぜひ御覧ください。

7 平安の色彩 染料とかさね色目

日本の伝統色、その色名は四季の美しさからいただいた日本人の魂が込められています。
異国の文化の影響を色濃く受けていた唐様の時代を過ぎ、次第に日本独自の和様の文化が育まれた平安時代、日本特有の細やかに移ろいゆく四季の彩りをいかに機微に捉えて装束の色目として表現するかが重んじられた、洗練された美意識の表現方法ご覧ください。

8 等身大宮廷装束

平安時代の頃から、天皇の即位式における装束は中国風の袞冕十二章と呼ばれるものであったのを、明治時代の即位式には黄櫨染の御束帯を着用されるようになりました。
この展示では、即位式の際に着用した御装束や、宮中の儀式の際の御装束を御覧いただきます。

9 十二単の変遷

平安時代に成立した十二単は、現代に受け継がれている日本のロイヤルコスチュームです。海外おもに唐代の一流ファッションを取り入れて独自の服飾文化を作り上げて平安時代に完成しました。室町時代の応仁の乱(1467~1477)を経てしきたりが不明となり、江戸時代に再興されました。江戸幕府の成立により、公家の装束は象徴的なものとなり受け継がれます。その後、江戸時代前期~明治以降と細部の変遷が見られます。

10 十二単・時代衣裳体験

『源氏物語』に登場する、平安時代の貴族の装束を実際に着装していただくことのできる体験です。
この体験では、十二単の着心地や、実際に何枚重ねているのか、装束の重さなど、五感で感じていただくことができます。
そのほか、男性や女性の日常着である狩衣や袿姿を着て、会場を回ることもできます。お子様とともに平安時代の衣裳に身を包み、国際フォーラムの会場を見て回るのはいかがでしょうか。

11 展示解説と十二単着装実演

明治神宮文化館では、10月21日から1月14日まで、「近代の御大礼と宮廷文化 ~明治の即位礼と大嘗祭を中心に~」と題し、明治を中心に大正・昭和も含めて即位礼と大嘗祭に関する様々な資料を精選し、展示しています。
その特別展と関連し、ロビーギャラリーで展示されている展示品について、皇室や宮廷文化の専門家である所功氏を講師として招き、解説していただきます。近代の皇室の装束や、平安時代から続く宮廷文化について、詳しい解説を聞くことができます。
また、展示解説の後に、十二単の着装実演を行います。現代皇室に受け継がれている十二単は世界の影響を受けて平安時代に成立し日本を代表する装束として確立したものです。どのようにして着るのか、実際に着装している様子を見ていただきながら解説します。解説は元宮内庁首席主殿長の岡本和彦氏です。
日程:1月2日  
13:30ロビーギャラリー展示解説:所功氏
12:30~ 15:30~
十二単着装実演
解説:岡本和彦氏
1月3日
13:30 ロビーギャラリー展示解説:岡本和彦氏
12:30~ 15:30~
十二単着装実演
解説:岡本和彦氏

旛

即位式の際に用いられた旛を等身大の大きさで、天井より吊り下げて展示します。万歳旛・日像旛・月像旛・八咫烏旛・霊鵄旛、菊花章中錦旛など、計10本の旛を吊り下げます。

戦国の世の終りから265年間つづいた江戸という貴重な時代と江戸城を、
ヨーロッパのお城との比較やその変遷、そして全国の再建運動を通して展示します。

同時開催

〈連学〉日本の中・近世史と “今” を「お城」から語る

2018年1月4日(木)〜6日(土) 14:00〜15:30
会場:ガラス棟会議室G409

プログラム
1月4日(木)戦国武士の時代と人間太田道灌
(第18代子孫・太田資暁)
1月5日(金)日本の城とヨーロッパの城
(広島大・三浦教授)
1月6日(土)今、歴史が動く
(元NHKアナウンサー・松平定知)

※内容は追加、変更の場合があります。
※詳細は決まり次第、公式サイトでお知らせします。

お問い合せNPO法人 江戸城天守を再建する会 TEL. 03-6423-1882